小林秀雄曰く:メモやテープや知識や理論に頼り、自分の頭で苦労して考えず、「要は......」と簡単にわかろうとするのは「現代の病」。歴史で大切なのは、知識ではなく、出来事が、今のことに感じられるような記憶を呼び覚ます力だ。(2014/3/16読売新聞)


記憶を呼び覚ますためには、どう記憶するかではなく、どう忘れるかという問題に帰着する


そのように思います。(Y. Hasebe)


▮ 現代社会における「新たなコンテンツ作り」を目指しています 


近年、情報端末の発展とともに充実してきた電子出版。しかしながら、現代版は「テキスト文字」または「コミック」をモニター上に表示、ページを変えて読み流していくという仕組みが主流となっています。そこで考えたのが、ページの拡大縮小や、リンクを増やし内容を深化させるという、情報端末の本来の機能を活かした新しいコンテンツ作りです。この情報環境は、今後、ますます進化していくことでしょう。

 

少子高齢化、観光戦略強化により、これからの日本には多くの外国人が、来訪、居住することでしょう。自国の文化のみならず、世界の文化を知らなければなりません。以下の図は、比較文化に着目した一覧図です。


ギリシャ神話

日本神話

エジプト文明

仏教




▮ わからないことをわかる「新らたなまとめの方法」をまとめています


まとめることになったきっかけ

学校時代においては、好奇心の有無に関わらず、とにかく忘れないようにと、必死で記憶したものです。しかし、好奇心があっても記憶力は、年とともに衰えるもの。特に、現代社会における情報洪水の中では、過去の記憶は、次第に片隅に追いやられ、結局は忘れてしまうのではないでしょうか。

しかし、忘れることにより、新しい発想が思いつくこともあることから、すぐ思い出すことができるのであれば、かえって忘れてしまった方が、いいのかもしれません。「一覧性」のよさは、すぐ思い出せること。考えてみれば、忘れることの恐れより、思い出せないことの方が重要です。その意味で、「まとめデザイン」は、「覚える」ためのものではなく「忘れる」ためのもの、といっても過言ではありません。

まとめる技術とは

まとめるための第一歩は、一覧図作り。そのポイントは、事象を要素分解し詳しく観察、調査/学習した上、整理整頓。各要素を矢印で関連つけることから始まります(分析:Analysis)

 

次に各要素を関係性を探り再構築、一枚の紙(A3程度のイメージ)の上で一覧図を描きます(合成:Synthesis)。

 

さらに、時間が過ぎ、忘れた時に備え、これをイメージでとらえたモデルを作成することにより、それぞれの要素を想い出すことができるというわけです(想起:Imaging)。

伝えるということ

伝えたい内容について、相対する人が理解を深めても、さらなる第三者に伝えるのは、とても難しいこと。相手が3つのことを理解しても、せいぜい第三者に伝達されるのは、1つ程度ではないでしょうか。

 

第三者まで伝わるモノ、それが情報が整理されたコンパクトな「合成図(一覧図)」と「想起モデル」のように思います。

「合成図」には、時として間違いがあるかもしれません。それは、作成者の知的能力不足に起因することもありますが、事象を言葉や絵にあらわした途端、その他に含まれるプロセスを含む情報(物語)が消失してしまう、という事実もあるからです。

 

自宅の本棚にある書物の背表紙を見るだけで、その本の内容が浮かび上がるように、すでに記憶したひとつひとつの言葉の背後には、多くの物語が隠されています。対象となる著書を読みながら、その言葉や名称の関係性が、イメージとして認識できるようデザインできれば、しめたものです。「想起モデル」を作る。それが、うまく忘れるコツ。社会人のみならず、多くの子供たちも含め「考える日本人」がますます増えるよう、願いたいものです。

まとめ方サンプル

【分析】プロセス/フローチャート作成 -Analysis-


企業において、情報を取り巻く「関係性」をテーマとした課題はあらゆるところに存在しています。関係性を含む、情報の整理整頓および合成は意外と難しいもの。相手に意思を伝える際にも、短いメッセージ、整理されたチャートであれば、その伝達品質が高まるでしょう。

【合成】情報伝達資料の一括集約再構成 -Synthesis-


現代成熟化社会における企業間競争は、激変する国際経済と悪化する地球環境、情報技術の進展により、顧客を戦略目標とした新たな戦略の策定が求められています。

 

また企業戦略の基本概念の再構築により、組織文化の品質も向上、課題のひとつでもある企業統治の強化にもつながるものと考えます。

 

これらの意味において、これまでの戦略を基準として作成した情報伝達のための資料は、その根本から見直す必要性があるのではないでしょうか。本図は、一般的戦略論のまとめです(知識モデルは「斜め∞」)」。

【想起】合意形成のための共有記憶イメージ -Image-


Googleビジネスでは、消費者に体験というサービスを無料で提供します。「サービス」とは、目に見えず、所有権も移動せず、その感動は後から湧いてくるというもの。これを体験という形態で提供しているわけです。以前、講演会にて「Googleのお客さんは一体誰なんですか?」という質問がでたことがあります。 Googleの顧客とは一体誰なのでしょうか。

 

本図の想起モデルは、自動車の「ハンドルモデル」。ビジネスモデルなどを、みんなで検討する際は、この形状をイメージすることで、グループ内での合意形成がなされます。本図は、これからの新たな合意形成の方法論として応用されることでしょう。

情報の取り込みに使える携帯メール

わたしの研究の方法の一つとして「携帯電話」の活用がある。参考文献を読みながら、重要なポイントと自分なりの所感を、ガラ系の携帯電話を片手に持ち、すべて入力する。面白いもので慣れてくると、昨今のスマホではできない「ブラインドタッチ」(画面を見ずにキーを打ち込む)ができるようになる。

 

以前のシンプルな携帯電話では、完全にブラインドタッチができたが、少し進化した携帯に戻ると、余計な機能が邪魔することになり、最近は、ちらちら画面を見なければならない。打ち込む先は、携帯メールであり、読書後はしばらくは電話の中に保存しておく。いわゆる「思考の醸成」である。脳内に、そのテーマが残っていると、雑踏の中、夢の中、どこでも思い出したまたはふと気づいた時に、携帯を開け入力するのである。

 

*ガラ系携帯電話:いわゆる昔の携帯電話。ボタンのあるタイプ。欧米の規格とは異なり、日本独自に進化したことから、エクアドルのガラパゴス島になぞらえガラパゴス携帯電話、通称ガラ系という。昨今のスマホ(スマートホン)は、利益率の高い電話会社の戦略商品だけに、通話に特化したガラ系は、通話料金の低価格化から減少の途をたどる。2015年ころから、そのスマホにもボタン式のタイプが再び出回ってきたのは、非常に興味ある現象だ。


▮ 自己能力開発手法「新しい学びの方法」を実践しています


世の中には、わからないことがたくさんあり、都度、勉強するのですが、その内容は時間とともに薄れていってしまいます。学んだ内容をまとめネット上に掲載、たとえ忘れても、気が付いた時に編集できるようにすれば、多少は身につくのかもしれません。昨今の情報技術の進展に伴い、いろいろな形態のWebサイトが開発されてきました。通常のビジネスのサイトと同様に、Webサイトを活用した「公開研究(Open Study)」という、新しい形態の「研究方法」もあってもいいのではないかと考えた次第です。

縁あって、円谷幸吉の歴史を紐解き、生まれ故郷の須賀川市のまちづくりに役立てたく、研究用のWebサイトを構築しました。時々刻々と変化する現代社会の環境に対応した事業を実践するためには、その内容についてWebサイト上で公開した上、社会に認知してもらう必要性があります。さらに、サイトコンテンツの充実とともに、Webサイトを柔軟に編集・更新していくことが重要です。

 

この研究サイトが、やがては事業を実践する際の小さな種となることを期待したく思います。