視覚障害者向け裁判プロセスの見える化


「RFIDを活用した視聴覚障害者向け知力向上支援ツールの開発」研究


【その1】 以前、ある集りで講演をする機会がありました。その中に視覚障害者の方がおりましたが、昨今の講演では、視覚的なツールを活用して説明することが、数多く見受けられます。他の講演も含め、その理解度を尋ねてみたところ、「おおむねは理解はできました。」という返答。


どうやら、視覚障害者の方は、話の内容を全体的なイメージとしてとらえるようです。素晴らしいことです。人間は、一部の機能を失うと、これを補完しようという働きが育ちますが、このことは「腕時計」をはずしてみるとよくわかります。腕時計をはずすと、体内時計を実感できるでしょう。

 

さらに、理解度を深めるため、この「一覧」する技術が使えないだろうか、ということを考え、これまで作成した中で「裁判員制度」の、裁判プロセスに関して一覧図を作成してみました。

【その2】 列に、裁判関係者を配置し、行を時間軸にすると、エクセル形式のマトリックスができあがります。(裁判フローの内容の詳細はこちらを参照ください)。これを厚手の「紙」に出力し、山折り、谷折りしていき立体的な形状にすると、裁判の進行状況と関係者の役割の全体像が、手の感触で把握できることになります。

 

次にそれぞれのアイテムに印をつけ、さらに「点字」で説明を加えることにより、裁判におけるフローの中で、「だれが」「いつ」「なにを」するかなどの概略をつかめるのではないか、と考えたわけです。

 

しかし、実際に点字を調べてみると、その複雑さに驚きます。考えてみれば、六つの点の凹凸で、ひとつの言葉を表わすことから、当然、限界もでてきます。開発された方の大変なご苦労が思い浮かびます。

 

この時点で、実際の視覚障害者の方を訪ね、意見を伺うこととしました。

 

【その3】 訪れたその障害者の方から、意外な意見を聞かされました。現在、視覚障害者の方は全国に30万人いるといわれています。また、昨今の医療技術の発達から、先天的障害者の数は減少に傾向があるようです。その反面、病気や事故などにより、中途から余儀なく視覚障害になられた方も多い、とのこと。さらに続けて、

 

・特に、年齢を重ねた方ほど、点字は覚えられない

・点字一文字が「ひらがな」に相当するため、ひらがなで字を読まなければならない

・エレベーターは、その階数の点字を探しているうちに動いてしまう

 

との評価でした。最近の視覚障害者向けの、情報系アプリケーションでは、「音声合成技術」が進展しており、PC上のエクセルシートの内容を読み上げることができます。ご本人に聞いてみると、それなりのご苦労は多いとのことですが、それなりに便利に使っているようです

 

ここで、「RFID」のお話をお伺いいたしました。RFIDは、ICチップの形状にて、数多く市場にでてきましたが、そのほとんどは、「物流」において、瞬時に数量を計測する、というものです。

 

【その4】 某メーカーより、視覚障害者向けの機材が開発されています。これは綿密な市場調査と試験を経て、市場に出荷されたもので、衣類への装着や、冷蔵庫内の食品の情報を確認することができるので、お年寄りにも役立つ優れもの、といえるでしょう。

 

現在、この製品の流用を考えていますが、形状と読み取り手順、価格に関して、いろいろと課題があります。9月に開催される、国際福祉機器展を見学し、さらに検討していく予定です。

 

本内容に関する、よりよい情報をお寄せいただければ、幸甚に存じます。

 

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